依頼と料金

MIXの修正は何回まで?

MIX依頼が終わらない原因の多くは、腕ではなく取り決めにあります。修正の回数を決めていないか、決めていても、どこまでを修正と呼ぶかを決めていないかのどちらかです。受注前に一文入れておくだけで、その大半は防げます。

2026年8月約7分

納品したはずの案件が、少しずつ戻ってくることがあります。一度OKをもらったのに、翌日「サビの声、もう少しだけ前に出せますか」と連絡が来る。ひとつひとつは小さな直しなので断りづらく、応じているうちに2週間経っていた、というのがMIX依頼でいちばん時間を失うパターンです。小さなお願いが1回ずつ届くので、途中で線を引きにくいのが厄介です。

これは技術の問題ではなく、取り決めの問題です。取り決めをしておけば、関係を悪くせずに案件を終わらせられますし、修正のやり取り自体も速くなります。

何回にするか

2〜3回が標準です。歌ってみたのMIXなら2回、楽曲制作として作り込むミックスなら3回、マスタリングのみなら1〜2回。この範囲で設定しておけば、依頼者側の感覚ともまずずれません。あとは決めた回数を、受注前に伝えておくだけです。見積もりや募集要項に一行あれば十分です。

この料金には修正2回までが含まれます。

この一行があると、3回目の依頼を断らずに済みます。追加料金のご案内に変わるからです。断られればいい気はしませんが、料金のご案内であれば、相手も受け取りやすくなります。

修正と新しい依頼の線を引く

時間とお金が消えていく原因は、回数よりむしろここにあります。

最初に合意した内容の範囲で調整するのが修正です。「2番のサビでボーカルが埋もれている」は修正に入ります。一方、「ハモリを足したい」「テンポ感を変えたい」「パラデータを差し替えたので入れ直してほしい」は、合意した内容そのものの変更なので、別の作業になります。

修正回数でもめている案件をよく見ると、実際にもめているのは範囲だった、ということが少なくありません。依頼が「修正」という名前で届くので気づきにくいだけです。線を引いてあれば、「対応できます。その内容は追加のお見積もりになります」と普通に返せます。線がないと黙って引き受けることになり、消耗します。

1回の修正で受け取る情報を増やす

回数を減らすには、1回のやり取りで受け取る情報を増やすのが確実です。相手の善意に頼らなくても、頼み方で変えられます。

  • まとめて送ってもらう。「お気づきの点は一度にまとめてお送りください」と先に伝えておくと、思いついた順に届くDMが減ります。
  • 場所を時間で指定してもらう。「1分12秒あたりのベース」と書いてもらえれば、探す手間がなくなります。「全体的にこもっている気がします」だと、どこの話か推測するところから始まります。
  • 感想には箇所を聞き返す。「暗い感じがする」の裏には、たいてい具体的な箇所があります。「何分あたりでそう感じますか」と聞けば足ります。

歌い手さんはエンジニアではないので、専門用語で正確に指摘してもらうのは無理があります。伝え方をこちらから示すほうが、やり取りは短く済みます。

完成の確認を残す

回数を決めても、完成が確定しないと終わりません。「これで完成としてよろしいでしょうか」と確認して、返事をもらいます。

その返事がDMやLINEの流れに埋もれると、1か月後に「OKって言いましたっけ」となったときに出せるものがありません。いつ、どのバージョンに、誰がOKを出したかが残っていれば、そもそも揉めようがありません。残す場所はどこでも構いませんが、あとから探せる場所にしておきます。

なお、記録は相手を疑うためのものではありません。覚えていないのはお互いさまなので、思い出せるように残しておく、という程度のものです。

回数を使い切ったあと

「追加は1回◯◯円です」と伝えます。金額を最初の見積もりに書いておくと、3回目の依頼が来た時点で判断が要らなくなるので、さらに楽です。

そのまま使える文面

募集要項や見積もりに貼れる形にしてあります。長い規約は読まれないので、短くまとめました。

修正は2回まで料金に含まれます。3回目以降は1回◯◯円で承ります。

修正とは、お渡ししたMIX内の調整(音量・定位・処理の加減など)を指します。パラデータの差し替え、構成の変更、新しいパートの追加は、別途お見積もりとなります。

修正のご依頼は、お気づきの点をまとめてお送りください。「1分12秒あたりのベース」のように時間を添えていただけると、認識のずれを防げます。

よくある質問

MIXの修正は何回までが普通ですか?

2〜3回が標準です。歌ってみたのMIXは2回、楽曲制作のミックスは3回、マスタリングのみは1〜2回が目安です。この範囲で決めて、受注前に伝えておけば問題ありません。

どこからが修正で、どこからが新しい依頼ですか?

最初に合意した内容の範囲で調整するのが修正です。「2番のサビでボーカルが埋もれている」は修正、「ハモリを増やしたい」「テンポを変えたい」は合意内容の変更なので新しい依頼になります。この線を受注前に示しておくと、断る代わりに追加のお見積もりとしてご案内できます。

回数を使い切ったあとはどうすればいいですか?

「追加は1回◯◯円です」と伝えます。金額を最初の見積もりに書いておけば、その場で判断せずに済みます。

細かい修正が何度も届くのを減らすには?

一度にまとめて送ってもらうことと、場所を時間で指定してもらうことです。「1分12秒あたりのベース」と書いてもらえれば、探す手間も認識のずれもなくなります。

修正が終わったことは、どうやって確認しますか?

「これで完成としてよろしいでしょうか」と確認して、返事を残します。DMの流れに埋もれると、あとから言った・言わないになります。日時と対象バージョンが残る形にしておけば、必要なときに提示できます。

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修正の往復を、流れない場所で

Soneam は、音源のレビューから納品までを1本のリンクで通すためのサービスです。波形の上にコメントが刺さり、次のバージョンに未対応のまま繰り越され、承認は日時とバージョンごと記録に残ります。相手はログイン不要です。